紅牙

矜持

紅牙ロッド編

獲物にそっと近づき、瞬時に食らいつく。鯛の捕食行動は繊細、かつ賢い。そんな鯛を「タイラバ」で釣り上げるためは、口に近いタイラバはもちろん、実はロッド選びが重要である。第一に、ロッドにはしなやかさが求められる。硬いロッドでは鯛がラバージグに食らいついた際に違和感を感じ、すぐに口から離してしまう。鯛は非常に用心深い。だからこそロッドには、鯛の口にしっかりと針が食い込むまで針先の違和感を感じさせない、しなやかさが必要なのだ。第二に求めるべきは、パワー。狙うのは大物。大鯛を不安感なく釣り上げられるパワーが必要である。そこで『紅牙』は、「タイラバ」ロッドに求められるあらゆるデータを徹底分析。現状考えられる中での最適なロッド構造を導きだした。カーボンフルソリッドのメガトップ(スリルゲーム)やX45などのダイワが誇るカーボン技術の採用はもちろんのこと、特筆すべきはスーパーメタルトップの採用。しなやかさと感度、そして強度と相反する性能を武器とするメタル素材を竿先に採用したことで、鯛に違和感を与えず、かつパワーを保ちながら「タイラバ」を愛するすべてのアングラーに微塵の不安感なく大鯛を釣り上げてもらえる設計を行った。“多くのアングラーに鯛釣りの魅力を体感して欲しい。”その強い信念に基づき、『紅牙』のタイラバロッドは設計上のさまざまな工夫を経て、その性能を実現したのである。

鯛にこだわり、鯛を追求し続ける。
鯛を愛するすべてのアングラーのために。

一方、タイテンヤ用のロッドは、タイラバとはまた違うこだわりのポイントをもつ。エビをつけて釣るテンヤの性格上、より感度を研ぎすませたロッドが求められる。ふわりと落ちていくエビと一緒に水中に沈んでいく軽量のテンヤ。この軽く繊細なテンヤからラインに伝わる振動を通して、鯛がエビをつつくわずかなアタリを感じなくてはならない。そこで『紅牙』は、タイテンヤ用ロッドに「AGS(エアガイドシステム)」と「SMT(スーパーメタルトップ)」のダイワが誇るテクノロジーを採用。感度と強度において高いレベルを持つカーボンガイドを採用する『AGS』と、竿先にしなやかさとカーボンをしのぐ高い感度をもたらす『 SMT 』を採用したことで、鯛のわずかなアタリを逃さない完全無欠のロッドを完成させた。それは間違いなく、感度が重視されるタイテンヤにおいて、アングラーの期待以上の性能を発揮してくれるだろう。

それぞれこだわりを持つタイラバロッドとタイテンヤロッド。そのどちらのタイプにも共通するのは、まずは鯛に由来するカラーを配したデザイン。ピンクとブルーグリーンをさりげなく配色。これは『紅牙』ブランドの由来ともなった鯛の“紅色”と鯛の目の上にある美しいブルーグリーンのアイシャドーをもとにデザインされたものである。鯛が水面で輝かせるこれらの色を、ロッドに表現した。そして当然のことながらホールドしやすいオリジナルグリップであるエアセンサーシートなどの、高いレベルで完成されたロッドそのものの機能。アングラーに高い実釣性能とモノとしての満足感を約束する。

『紅牙』のロッドは、鯛にこだわり、鯛を追求し、タイラバ・タイテンヤともに、鯛を愛するすべてのアングラーのために誕生した。鯛をとことん極めたい人にこそ手に取って欲しいロッドである。