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13.イワナ、ヤマメをミャク釣りで釣る


概要

イワナ、ヤマメはこんな魚
標高の高い山岳渓流に棲息するイワナ。所説ありますが、氷河期の生き残りとも言われています。ヤマメはイワナより下流に生息し、パーマークと言われる小判型の斑点を体側に持っています。
ポイントはココ
イワナやヤマメは、大岩の影や流れの巻き返しなどに潜み、流されてくるエサを見つけると流れの中に出てきてエサを食べます。イワナは比較的ゆるい流れを好み、ヤマメは早い流れを好む傾向があります。
オススメシーズン
一緒に釣れる魚
アマゴ、ニジマス、ブラウントラウト、ウグイ、オイカワなど
オススメフィールド
上流、中流、湖沼

使用タックル&仕掛け

ガン玉を打つ位置は、ハリから30cm程度上が一般的です。仕掛けの全長はロッドの長さより50cm程度短くすると扱いやすくなります。雑木や雑草が生い茂っている場所で釣る場合は、仕掛けを一気に短くする場合も あります。目印の一番下は、目測で水深に合わせて調整しましょう。
関連する糸の結び方
エサ&エサ付け
購入しやすいのがイクラとブドウ虫で、現場調達する必要があるのが、ヒラタカゲロウやクロカワ虫に代表される川虫類です。濁り水の時は、ミミズを通し刺すのが効果的です。
ヒラタカゲロウ
お尻から刺し脇腹に抜きます。
クロカワムシ
背中にチョン掛けです。
ミミズ
通し刺しです。
ブドウ虫
お尻から刺してハリ先を少し出します。
イクラ
ハリ先を隠すように2~3個をハリに刺します。

釣り方

繊細な魚だからこそ細糸で勝負!
流れの底をオモリでトレースしてエサを漂わす!!

好奇心旺盛ながら、警戒心が実に強い。足音が聞こえるだけで姿を隠すのが、管理釣り場とは違う自然界のイワナやヤマメです。この繊細極まりない魚が釣れたら、もう一流釣り師の仲間入りです。
ゲットへの近道はミャク釣り。道糸がハリス役を務め、アタリがダイレクトにわかる仕掛けで、相手が臆病なだけに細い糸を使います。
基本は下流から上流に釣り歩くスタイル。魚に気付かれないように、上流から自然な感じでエサを流せば(オモリが底を流れるように)一発で食いついてきます。
要注意!
表面の流れと、底の流れは別
流れと目印が一緒に流れたら仕掛けは底に入っていない!!
仕掛けを流してみて、表面の流れの速さと同じスピードで目印が流されたら…それは仕掛けが底に入っていない証拠です。底を確実にとらえている仕掛けは、水面に落ちた葉っぱよりゆっくり流れます。これを参考に、しっかり底を流して魚と出会いましょう。

目印の結び方

常に穂先が自分の正面にくるスタンスで攻めよう
穂先をブラさず一定に構えることも、アタリを取る重要な要素となります。手だけを動かすと穂先が安定せず、目印が上下して、微妙なアタリが取れません。目印が流されるスピードに合わせて体を回しながら動かして、穂先をブラさないようにしましょう。
速い流れのワキから攻めよう!!
川の流心の両脇を弱く流れる境目付近の筋で魚は良くエサを捕食します。まずは流心の際から攻めましょう。その場所に底岩があれば好ポイントで、岩が大きければ大きいほど大型の魚が隠れています。ちなみに、アプローチは忍者風。水面には自分の影を絶対に映さず、静かにポイントに近づきましょう。

目印をよくチェック!
手首を返して素早くアワセる

アタリは目印の変化となって現れます。大きく引き込まれるのはもちろん、不自然な動きを見せたら手首を素早く返して即アワセましょう。遅れるとエサだけを取られてしまうので注意です。

新鮮なエサを現地で調達!!

魚が日々食べているヒラタカゲロウやクロカワムシなどの川虫をエサに使用すると、すこぶる食いが良くなる渓流魚。しかし市販されていないので、現場調達するのみです。瀬に点在するすべすべした岩の裏にへばり付いているので、大切に採集して使いましょう。

★イワナやヤマメが釣れる渓流には、入漁料制度と禁漁期間(一般的に10~2月)があります。釣行する場合は、その川がある市町村や漁協に確認して、ルールを守りましょう。