躍動感のある魚・反転シーンの描き方
誰もがチャレンジしたくなる躍動感(動き)あふれる魚のイラスト。自分で考えた構図は、資料がなかなか見つからないので、最初はフリー素材の写真やイラストを参考に描くことをオススメします。
ここでは、躍動感あるイラストの王道・反転シーンをD.Y.F.Cのトラウトルアースクールでおなじみの「レインボートラウト(ニジマス)」を例にして、描き方をお届けします。慣れてきたらオリジナルの構図にチャレンジしましょう!!
必要なもの
【躍動感ある魚を上手に描くコツ】
【反転シーンの下描きスタート】
①ひらがなの〝つ〟の字を2つ書いて反転した魚の頭側(表側)の輪郭を描きましょう
1-1)鉛筆で描こうと思う魚の大きさに合わせて、ひらがな〝つ〟の字を描きましょう。その後、描いた〝つ〟の字の内側に、もう一度〝つ〟の字を描くので、ふところ部(曲がり部)を大きく取っておきましょう。
1-2)〝つ〟の字の描き出しの位置から右下方向に線を引いて、描こうとする魚の幅を決めて、再度〝つ〟の字を描きましょう。
なお長さは、最初に書いた〝つ〟の字のふところまでの長さの1/2程度にすると体のバランスが良くなります。
②反転した時に見える尾ビレ側の体を加えて、全体を立体的に見えるようにしよう
2-1)続いて、反転した尾ビレ側の体を描いて行きましょう。
2つ目に描いた内側の〝つ〟の字の曲がりだし付近を拠点(イラスト参照)に、「はらい」と平行になる線を描いて、「はらい」の終了地点でイラストにあるような左ふくらみの半楕円線でつないで造ります。
2-2)魚が反転した時のイメージをつかむために、簡単に折り返せるウレタン素材などでできている〝筒状のもの〟を利用することをオススメします。
2-3)次の工程で描く細部の特徴を入れやすくするために、頭側(表側)と尾ビレ側に中心線を入れましょう。
まず頭部側には、イラストにあるような右ふくらみの半楕円線を等間隔に入れて魚らしい丸みを出しましょう。
③ここからは各パーツの細部の特徴を付け加えながら描いて行こう
3-1)まずは、口周りを描いて、それにボディパーツを合わせて行きましょう。
真横から見たイラストを描く際も伝えましたが、ニジマスは、口が大きくシャクレ気味の下アゴを持っているので、上アゴより下アゴを長く描くことがポイントになります。
3-2)顔に目を入れて頭部を完成させて、背ビレ、胸ビレを描きましょう。
背ビレは、最初に描いた〝つ〟の字の曲がりだし付近に〝そびえるように〟頭側を立たせて描く(脂ヒレ側を低くする)ことで動きが出ます。
3-3)目の周りには楕円型のくぼみがあり、くぼみの鼻側を長くすると前に進んで行くようなスピード感が出ます。
側線の始まりはエラの一番上からで、緩やかな曲線を画きながら中心線に重なるように伸ばしましょう。
④ラインマーカーで主線をなぞり線画にして下描き終了
4-1)真横から見たイラストと同じように、鉛筆で描いた魚のイラストを耐水性のラインマーカーもしくはサインペンでなぞって線画にしましょう。
4-2)すでに気付いている方もいると思いますが、反転しているイラストは立体的に描く手法をとっています。そしてそれは強調する効果線を入れることで、さらに立体的になりますので、ここで付け足しましょう。
4-3)線画にしたイラストのインクが渇いたら、鉛筆で描いた線をすべて消して一度全体を確認しましょう。そして問題なければ下書き終了。色付けへ入りましょう! 今回は最後に、反転する理由付けとなるルアーのフッキングを描いて終了させました!!
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